小学校事情
日本ではあさってから、イタリアも9月半ばくらいから学校がスタートします。
長い夏休み、うらやましい限り!

で、唖然としたイタリア学校事情です。

何年か前のこの時期、エレナに連れられて教員割り当てに行きました。
何をするのかというと、正式採用されていない教員をポイント制でリストアップして、上から順番に採用枠のある学校に割り振るのです。ポイントは、今までの教員歴とか、最終学歴とかそういうもので評価。

当時エレナは先生を始めて数年だったので、毎年この割り当て会に参加して、自分の名前が呼ばれるのを待つのでした。この時は、結局呼ばれず終い(涙)

最終的には後日電話があって、本来採用された南に住んでいる人が来るまでの臨時採用の話を受けました。
で、ここからがちょっと納得できないこと。

エレナ、正式採用される事を願って、頑張りました。
9月に始まる学校なのに、南の先生、来ません。
で、学校側が、12月の半ばまでに来る意志をレターで示さないと採用取消という通知を出してはじめてアクションを出した彼女。初登校は、翌年一月から。
結局、この彼女は学校側がすぐに解雇できない事を利用して、ぎりぎりまで働かなかったのです。

今ではエレナ、正式採用された先生になりました。
で、やっぱり同僚に南イタリアの人がいるわけで…

この同僚はクリスマスからパスクワまでお休み。いえ、有休申請したのではなく、長い病欠…
イタリアではお医者さんが診断書を書いてくれれば、その期間休んでも一定のお給料は出るし、会社も解雇できません。
これを利用したもので、エレナがこのお友達の家に遊びに行った時、ホームドクターが往診していて

医者:『何日の休養が欲しい?』
同僚:『15日間くらい』
医者:『了解』

お医者さん、スラスラと診断書を書いたのでした。

これが、普通の一般企業だったら、私は何も言いません。
困るのはその会社の社長さんで、それを分かった上で採用しているのでしょうから。

南の方では仕事が見つからないから、北の方で先生になる。いいと思います。ただし、真剣にやる気があるのであれば。

でも、この状況では、犠牲になるのは子供たち。
担任の先生が3ヶ月も顔を見せないって、一年間落ち着いた教育が出来るのでしょうか?

ちなみに、うちのダーリンも小学校の時、初日の担任の先生のご挨拶
『私があなたたちの先生です。でも皆さん見て分かるように、先生のおなかの中には赤ちゃんがいます。なので、来週からこのお隣にいる先生があなたたちの先生になります』
って、そんなことなら最初っから横にいる先生を担任にアサインすべきだと思いません?


先日もダーリンの同僚が息子、チェーザレ君(8歳)のノートを見て目が点になったらしいです。

1. 簡単な掛け算を先生が間違えて教えている。
2. りんごの芯と頭の枝の部分の名称を逆に教えている。

人間だから間違えるのは当たり前だけど、教師が小学校の子供に間違ったこと教えてどうする!!!

と、こういう事を話していると、将来自分の子供をイタリアの学校に入れて大丈夫なのだろうか…
不安だけが募ったのでした…

【 2007/08/30 21:21 】

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コメント
--- うちの義妹も・・・ ---

うちの義妹も、教員採用のウェイティングリストにのること13年!!
他の州へ行けば採用枠があるみたいですが、ここの州では今のところ優先順位が6番目位。
彼女は宿舎付きの学校で、放課後に生徒の面倒をみる仕事をしながら、ひたすら正式採用を待っています。
彼女のように労を惜しまない人材を採用しないなんて!と思うけど、どうしようもないですね・・・。

南イタリア出身の先生の勤務態度、信じられません。
自分の子供達を絶対に預けなくない!!
そういう人たちを解雇する権利は、学校側にはないのでしょうか?


ぽろ * URL [編集] 【 2007/08/30 20:36 】
--- 上には上が ---

...よかった、うちのダンナより上手がいた。

それでも、世界の学力テストでは(PISA)、イタリアはドイツよりも一位低いか高いかで、おバカ差を争ってますから、まだマシなんではないですか?一人当たりの国民所得の平均は、ドイツの方がずっと高いはずなんですがね。
じゃじゃ * URL [編集] 【 2007/08/30 23:30 】
--- さすがイタリア! ---

この病欠の話しはよく聞きますが、やっぱり子供たちのことを考えると…。
日本ではモンスターペアレンツ(学校に「卒業アルバムにうちの子の写真が少ないから作り直せ、怪我をさせた子を停学にしてほしいなどなどで学校の先生を困らせる親)が問題らしいけど、きしんとした教育を受けられないイタリアの方が明らかに問題大ですよ!
ふぃふ * URL [編集] 【 2007/08/31 07:01 】
--- 私の周りでは出身地に限らず結構みんなやっています。 ---

悲しいけれど、コレが現状だよね...
しかも、ちょっとやそっとじゃクビにならない(できない)からね、イタリアは...

でも、自分はそんなの関係なくがんばるぞ〜!おぉ〜!e-281
みつこ * URL [編集] 【 2007/08/31 10:11 】
--- 日本は日本で・・ ---

クラス崩壊させちゃったりとかって問題が多々あるみたいですよ。こちらも定年まで勤め上げた方が退職金がいいから、新任の人の雇用口はそんなに大きくないんじゃないのかなって思います。

それにしてもかけ算を間違って教えるって、子供たち大丈夫なんでしょうか?!!こわい、こわい・・
Gianna * URL [編集] 【 2007/08/31 10:49 】
--- No title ---

まぁ、どこの出身だろうがいい加減な人はいい加減ってことかね。うちの義姉もウェイティングリストに載せてますよ、でも彼女は大学志望。
なかなかやる気はあっても難しいですね。特に南はコネがないと難しいみたい。

でもお友達の場合、このいい加減な南の人のお陰で仕事にありつけてよかったね。
きっこ * URL [編集] 【 2007/08/31 11:26 】
--- 親としては・・・ ---

こんな学校の先生がいるところに子供を・・・と思ってしまいますね。役所で幼稚園について、話を聞きに行ったら、うちの近くの幼稚園は、先生がいまいちだとか・・・・。役所の人がいうのだからね〜〜。
aki * URL [編集] 【 2007/09/01 08:15 】
--- No title ---

さすが・・イタリアーノv-12どんなに、大らかなんだ!!
それを思うと、日本人は、生真面目すぎるのかしらv-236
今時^^; 掛け算を間違える先生が、大手を振って・・そして自信を持って・・教えているのが・・こわい。
こまちの母 * URL [編集] 【 2007/09/01 23:36 】
--- お返事遅くなってすみません!!! ---

v-102ぽろさんへ

>うちの義妹も、教員採用のウェイティングリストにのること13年!!

すごい!13年も待っているってことは、本当に教師になりたいという熱意の表れですよね。

>他の州へ行けば採用枠があるみたいですが、ここの州では今のところ優先順位が6番目位。

やっぱりあとあとの事を考えると、家から近いほうがいいですもんね。オーストリアはどうか分かりませんが、一度採用になると転勤もないみたいだし。

>彼女は宿舎付きの学校で、放課後に生徒の面倒をみる仕事をしながら、ひたすら正式採用を待っています。

日本のクラブ活動を担当する先生並ですね。
きっと正式採用されている先生は、しないんでしょうね…

>彼女のように労を惜しまない人材を採用しないなんて!と思うけど、どうしようもないですね・・・。

同感です!この姿を見ているだけで、子供たちも何か得るものがあるはず。
ちなみに私の別の友達で正式採用されている子に、SMSを送るといつでもすぐに返事が来る…
先生、授業は???と言いたくなる事があります。

>南イタリア出身の先生の勤務態度、信じられません。
自分の子供達を絶対に預けなくない!!

そうなんですよ!ま、南イタリアだけじゃなくって、やる気のない先生はゴロゴロしています。一応出勤はしているもののやる気がないって言うのも、これはこれで問題で…

>そういう人たちを解雇する権利は、学校側にはないのでしょうか?

学校だけじゃなくって、会社でも、従業員はとっても保障されていて、これは、まじめに働く人には当然あっていい権利。でも、これを悪用する人がいるのが現状。分かっていても、解雇できないんですよね。その分、親が家で目を光らせるしかないんでしょうね。

v-102じゃじゃさんへ
>上には上が
>...よかった、うちのダンナより上手がいた。

じゃじゃさん、こんなことで勝負しないでくださいよ(笑)
そうですよね、今まで2日遅れが最高っておっしゃってたから、この数ヶ月に比べるとかわいいものですよね。

>それでも、世界の学力テストでは(PISA)、イタリアはドイツよりも一位低いか高いかで、おバカ差を争ってますから、まだマシなんではないですか?

え?ドイツの子供たちって賢いイメージがあったのですが…
そういう目で見るとイタリアの子供たち、もっといい先生がついていたら、もっとできるのではって思ってしまいますよね。

>一人当たりの国民所得の平均は、ドイツの方がずっと高いはずなんですがね。

これは、ずる賢い人達がたくさんお金を儲けて、まじめな人達がバカを見ているって感じもするんです、イタリアは。
でも、小学校の先生からこんなずる賢い事をしているんだから、改善されなさそう…

v-102ふぃふさんへ

>この病欠の話しはよく聞きますが、やっぱり子供たちのことを考えると…。

そうなんですよね。
犠牲になるのは子供たち。本当に子供の事を考えて先生になろうと思ったのか、そのやる気を疑ってしまいます。

>日本ではモンスターペアレンツ(学校に「卒業アルバムにうちの子の写真が少ないから作り直せ、怪我をさせた子を停学にしてほしいなどなどで学校の先生を困らせる親)が問題らしいけど、きしんとした教育を受けられないイタリアの方が明らかに問題大ですよ!

ひぇ〜!!!卒業アルバム作り直し?他の子供の停学依頼??すごいですね、日本の親たちって。そういう親に育てられる子供もまた問題ですよね。
イタリアの先生と日本のモンスターピアレンツの対決、見てみたいかも!きっとイタリアの先生の方が勝つだろうけど(笑)…

v-102みつこちゃんへ

>私の周りでは出身地に限らず結構みんなやっています。
>悲しいけれど、コレが現状だよね...

そうそう、出身地の問題じゃないのよね。
お医者さんも気楽に診断書出すし。
でも、嘘がばれるんじゃないかと思うと、小心者の私には出来ない芸当だわ。

>しかも、ちょっとやそっとじゃクビにならない(できない)からね、イタリアは...

労働者の権利って必要だと思うし、守られないといけないと思うのね。でもそれを悪用するのって、ほんとどうかと思うわ(怒)

>でも、自分はそんなの関係なくがんばるぞ〜!おぉ〜!

そうそう、その意気!
最後は正直者が救われる事を願って(ってそうならない可能性大なんだけどね、イタリアって)

v-102Giannaさんへ
>日本は日本で・・
>クラス崩壊させちゃったりとかって問題が多々あるみたいですよ。

座ってられない子供たちがいるって聞きました。私が子供の時には、先生が怖かったからそんなこと出来なかったけど、きっと叱ると親御さんが乗り込んでくるんでしょうね。

>こちらも定年まで勤め上げた方が退職金がいいから、新任の人の雇用口はそんなに大きくないんじゃないのかなって思います。

あと、子供の数も減っているのもあるんでしょうね。でも、日本の場合は、狭き門だと、熱意のある先生が採用されそうなので、そういう意味で言うと先生の質が上がりそうなのですが、どうなんでしょう?

>それにしてもかけ算を間違って教えるって、子供たち大丈夫なんでしょうか?!!こわい、こわい・・

小学校低学年の掛け算なんてしれているのに、これを間違えるのってやっぱり問題ですよね。
うちの主人に言わせると、まだ教えてくれるだけいいって。主人が当たった先生は一学期間中、ずっとお絵かきして終ったなんてこともあったそうです(怖)

v-102きっこさんへ

>まぁ、どこの出身だろうがいい加減な人はいい加減ってことかね。

そうなのよね。実際別の教師をやっている友達にSMS送るとすぐに返事が返ってくる。授業中じゃないの?ってこっちが心配してしまうというのに。

>うちの義姉もウェイティングリストに載せてますよ、でも彼女は大学志望。

これも難しそう!

>なかなかやる気はあっても難しいですね。特に南はコネがないと難しいみたい。

南のコネって、黄門様の印籠よね(笑)。

将来のイタリアを背負って立つ子供たちの教育なんだから、そこはコネじゃなくって、やる気のある人、有能な人を先生にして欲しいよね。
これをダーリンに言うと、みんな今しか見ていないから、子供の教育が大切だって思っている人が少ないとのこと。
これが現実なのかな(寂)

>でもお友達の場合、このいい加減な南の人のお陰で仕事にありつけてよかったね。

違うのよ。結局、南の先生来ちゃったから、3ヶ月だけで終っちゃったの。
ウェイティングリストの順位が上がって、おととしくらいから正式採用。多分、10年くらい待ったんじゃないかな…

v-102akiさんへ

>親としては・・・
こんな学校の先生がいるところに子供を・・・と思ってしまいますね。

そうですよね。akiさんはお子さんもいらっしゃって、あと数年でこの問題に直面するんですよね…

>役所で幼稚園について、話を聞きに行ったら、うちの近くの幼稚園は、先生がいまいちだとか・・・・。役所の人がいうのだからね〜〜。

役所の人が先生がいまいちって言っちゃうの???
それってよっぽどなんでしょうね。
把握しているんだったら、園長先生を変えるとか、どうにかしてって感じですよね!

v-102こまちの母さんへ

>さすが・・イタリアーノどんなに、大らかなんだ!!

おおらかなのはいいことだけど、限度がありますよね(笑)

>それを思うと、日本人は、生真面目すぎるのかしら

いえ、先生はそれくらいであって欲しいです…

>今時^^; 掛け算を間違える先生が、大手を振って・・そして自信を持って・・教えているのが・・こわい。

そうなんですよね。それも小学校低学年の掛け算…
将来子供が出来たら、家で九九を教えます!
Riccia * URL [編集] 【 2007/09/04 09:20 】
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