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2006-03-09 (Thu)
うちの状況を話すとみんな同情してくれて、同時に口をそろえて、イタリアの不動産購入システムを批判します。

というのも、建設会社が破産した場合、2年に遡ってその建設会社の担当した物件が対象になるというのです。だから、家を無事購入したと思っても、2年間は油断できないのです。

もしもですよ、売買契約が整い、ローンが始まって、生活も落ち着いた1年半後に、建設会社が破産した(!)なんて事になると、住んでいる家にも影響が来るかも…というのです。そうなると、もちろんローンは払いつづけないといけないし、下手すると建設会社の負債を肩代わりするか家を手放さないといけないなんて可能性もでてくるのです。

とっても理不尽…

建設会社の社員、銀行、下請けに優先的にお金は返却され、消費者は一番最後。そりゃ、連鎖倒産を防ぐというのは分かりますが、でも、消費者だって、ありったけのお金を払って、またウン十年の借金(ローン)を背負って、一大決心で家を買ったのに、あまりにもひどい仕打ちですよね。
何軒も家を持っているイタリアの首相のように裕福な人にはそういったことを適用してもいいけど、一般庶民で一軒目の家の人には手厚く保護していただきたいものです。

仮のアパートを探さないとならなくなった時、不動産会社に行くよりは、ツテを辿った方が言いということで、事情を話して、アパートを持っている人を知っているか聞きまわっていたところ、一週間のうちになんと3人もの人が、建設会社が破産してえらい目にあったと彼らの苦労話を話してくれました。

おいおい、そんなに頻繁に起こることなんかい??
と、ダーリンとびっくりしたものでした。

そして何人もの同僚が、建設会社が逃げたとか破産してしまって、本来なら築後10年は保証がある家も、泣く泣く自分達が修理しないといけなくなったと言う話をしてくれました。
建設会社はわざと破産させて、別の名義で会社を設立させる、それを繰り返して、自分達の仕事に責任を持たないというのです。

ここまで聞くと、イタリアで不動産購入はほとんど博打?

ふつうに家を持つことがこんなに難しいこととは思わなかった今日この頃です。

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みなさん、こんにちは。不動産流通コンサルタントの鈴木と申します。不動産の総合サイトルック不動産では、建物診断・セカンドオピニオン(第三者による検査)に参加しており、建物の構造等、住まいに不安のある方や、不動産契約時に不安のある方に対して、第三者の立場からア …
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